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2014/04/20 レポート

新着news…新たなオゾン層破壊物質が大気から発見される

去る3月9日、<新たなオゾン層破壊物質を研究者が大気から発見>というニュースが報道されました。 New Scientistのニュースサイトでは、以下のように伝えています。

New Scientist のサイト Four banned ozone depleters detected in the atmosphere  18:00 09 March 2014 by Fred Pearce (以下当会での訳文を掲載します)

今後の動向を注視して行く必要があるでしょう。


<四つの禁止オゾン層破壊物質が大気から発見される>

オゾン層は新たな脅威に直面している。オゾン層を破壊するCFC類のうちに大きな問題が起きている。特にこれまで大気中に発見されていなかった四つタイプのものがある。CFC類はほとんど完全に国際会議のもとで段階的に廃止されてきている。しかし、条約の特別免除条項の意味するところが、今回見つかった化学物質のひとつ、CFC-113aが違反物質なのか、それとも公式に免除されたものなのかハッキリしない。

イギリスのイーストアングリア大学、Johannes Laube博士は、彼のチームがグリーンランドの雪中から採取した空気とオーストラリア、タスマニアの空気サンプルの解析から四つのオゾン層破壊物質を検知したと、語る。その解析が示しているのは、CFC-112, CFC-112a, CFC 113a そして HCFC-133aという四つの化学物質が、初めて大気中から発見された、ということである。それらは北半球から放出されているが、しかし正確にはどこからか、また誰によってかは分かっていない。

彼によると、大きな問題はCFC-113a.だという。この化合物の総放出量はまだ比較的少ない。しかし、それらは短期間で上昇しており2010年から2012年の間に2倍以上になっている。それらはHFC製造の原材料として使われており、HFCはエアコン でCFC類の代わりに広く使われている。そして、殺虫剤にも使われているものだ。

産業上の抜け穴 四つすべての化学物質は1987年にモントリオール議定書でオゾン層破壊物質として禁止された。しかし、Laube博士は「CFC-113aは議定書で、例外として工業的に利用することが許される、という抜け穴によって隠されている」と言う。ケニアのナイロビにあるUNEPのオゾン事務局は2003年に、政府からCFC-113aが農薬製造で使われているという報告書を受け取っていたが、どのくらいの量が含まれるか詳細は公表されていない。

Laube博士は、「我々が見つけた大気中への放出が、義務を免除されたものなのか、あるいは、どこかの不法な製造から来ているかは、分からない。どちらであるにせよ、放出は急速に増えており、憂慮している」と語っています。

イギリスのリーズ大学の大気化学の教授Martyn Chipperfield氏は、語る。「見つかった総量は現在のところ、モントリオール議定書が締結される以前の放出の1%にすぎません」。

コロラド州ボールダーの米国海洋大気庁のSteve Montzka氏は、同意しています。「我々は大変わずかな放出について語っているのです。報告書の利用価値は、これらの合成物が重大な問題を引き起こすことがないように助けとなることにあります」。

しかし、Laube氏は、彼のチームが報告した四つのCFCsは、多分氷山の一角だと。警告しています。「我々はまだ量を測って定量化していません。しかし、私たちは、まだ検知されていないオゾン層破壊物質が以前よりかなり増えていることを探り出しました。そして、今も調べています」と彼は言います。


 

同じニュースを報じているBBC News のサイト Mysterious new man-made gases pose threat to ozone layer 9 March 2014 Last updated at 18:09 By Matt McGrath

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