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2010/07/15 問題提起

ヒートポンプの性能測定方法に関する公開質問状を送付

ヒートポンプの性能測定方法に関する公開質問状を送付しました

6月28日の記事、「ヒートポンプ、メディアも取り上げる疑問点。」 で言及しましたが、ヒートポンプの効率性を示すCOP(Coefficient of Performance の略)の算出方法やその表示に関して疑問があるため、12日、ストップフロン全国連絡会、気候ネットワークや主婦連合会など環境団体等8団体は共同で、エアコンの大手メーカー8社に対して「ヒートポンプの性能測定方法に関する公開質問状」を送付しました。
これは、エアコンの効率を示すCOPについて「爆風モード」という方法でメーカーが意図的に操作し、通常の使用状態ではあり得ない過大な 数字でカタログ等に表示していたことが報じられ、事実であれば看過できない重大な問題であることから、その真偽やメーカーとしての表示責任を問う内容と なっています。
質問状の回答期限は今月27日、回答は各団体のWEBなどで公開する予定です。

公開質問状の内容につきましては以下をご参照下さい。


ヒートポンプの性能測定方法に関する公開質問状を7月12日付けで大手メーカー8社に送付しました
以下が公開質問状の内容です。送付先は最後に掲載しました。


ヒートポンプの性能測定方法に関する公開質問状

足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ
環境エネルギー政策研究所
気候ネットワーク
グリーンコンシューマー東京ネット
市民がつくる政策調査会
主婦連合会
ストップ・フロン全国連絡会
日本環境法律家連盟

拝啓 酷暑の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、地球温暖化問題が深刻化し、その対応は人類永続の存亡をかけた喫緊の課題となっており、低炭素社会の実現に向けた大幅な社会構造の転換が求められているところです。
そんな中、省エネ家電やヒートポンプの導入が地球温暖化対策として大きく位置づけられ、エアコンの省エネ化が著しく進んでいるかのうように宣伝され、消費者に対して地球温暖化対策のために買い替えが促されています。しかし、昨今のマスメディア報道によれば、ヒートポンプの性能測定方法に関する重大な詐称が行われていることが明らかにされてきました。
ヒートポンプの性能表示については、かつて冷蔵庫のカタログ表示で消費者への偽装問題として国会でも取り上げられたところです。これに続き、エアコンやエコキュートなどのヒートポンプについてもメーカーの意図的操作によって性能表示が実態とかけ離れた数値を表示していたとなれば、私たち消費者団体、環境団体としても看過できない事態であると考えています。
そこで、ヒートポンプの性能表示や冷媒フロンについての問題について、別紙のとおり質問しますので、御社としてのご見解を7月28日(水)までに貴殿名にて返答くださいますよう、お願いします。
なお、本件の回答の結果は、各団体のWEBサイトにて公表することを前提とさせていただきます。

敬具

<問合せ・質問状返信先>
気候ネットワーク東京事務所
東京都千代田区麹町2-7-3 半蔵門ウッドフィールド2F
TEL: 03-3263-9210  FAX: 03-3263-9463
Email: tokyo@kikonet.org(気候ネットワーク)



・・・・・・・・・・質問・・・・・・・・

★エアコンの性能評価と表示について
エアコンに関して、ユーザーによる一般的なリモコン操作では再現できない方法、いわゆる「爆風モード」を採用したエアコンは、これまでに約3,000万台~4,000万台が販売されてきたと伝えられています。御社のこうした製品の製造、販売状況について質問します。

Q1 : 御社の製品の場合、爆風モードによる性能測定によるエアコンの販売を行っていたことがありますか。あるとすれば、その時期はいつからいつまででしょうか。
A ある (時期:                        )
B ない

Q2 : 毎年の製品ごとに、爆風モードを起動するためのスイッチ操作方法を明らかにしてください(自動起動の場合は明記)。また、各機器の国内販売台数(実績)の概数も明記してください。

Q3 : 上記の測定方法やその表示は、法令や消費者への情報提供の観点から、適正なものと考えていますか。また、いわゆる爆風モードを搭載していると知りながら、これらの機器を製造・販売していたのであれば、御社としてどのような経営責任をとられるつもりか記載してください。
A 表示は適正である        B 表示は適正ではない

経営責任について・・・

Q4 : 上記の問題に加えて、エアコンの使用時間についても過大に見積もられ、実体とはかい離した表記がなされていると伝えられています。エアコンの性能測定方法や店頭表示法に関しては、通常作動や時間に即した表示とすべきと思いますが、御社としての今後改善策や基本方針を明らかにしてください。
A 実性能に即した表示とすべき   B JISに即した表示とする

今後の改善策や基本方針について・・・

Q5 : エアコンに冷媒としてフロンを使用している場合、カタログにフロンの種類、封入量、地球温暖化効果を表示すべきと考えますが、御社の製品カタログでは表示されていますか?また、冷媒フロンの対応について自然冷媒への転換や今後の表示等についてのお考えをお聞かせください。
A 表示している       B 表示していない

★エコキュートの性能表示について
エアコンのみならず、エコキュートの実性能は通常の地域においてCOPが2前後であること、寒冷地においては1程度にあると言われ、エコキュートの効率性が過大に評価され、不適正な表示がなされていると言われています。温暖化対策施策の中で今後の大幅な導入が見込まれていますが、実態に即した表示がなされていなければ、今後、冷蔵庫、エアコンに続き、3度目の社会的被害となることが懸念されますが、これについて質問します。

Q6 : 御社ではエコキュートを年間何台程度、製造販売しているのか具体的にお書きください。また御社のエコキュートは、性能表示と実性能が上記のように違いがあるのでしょうか。
エコキュートの販売台数  年間       台

A エコキュートの製造はしていない
B 実性能はCOP表示と異なる
C 実性能はCOP表示と同じである

Q7 : エコキュートの効率について、適正な測定規格・表示を導入する方向に進む責務について、貴殿はどのようにお考えですか。

★ヒートポンプと温暖化対策について
全般的に過大性能評価されたヒートポンプは温暖化対策になるどころか、むしろ対策を遅らせる原因にもなります。また、エアコンなどのヒートポンプに封入されている冷媒フロンは高性能の表示のために増量されてきたとの報告もあり、実体的な省エネ効果がないばかりか、フロンの使用時大量漏えいや回収率の低迷により地球温暖化を促進していることも明らかとなってきました。これについて以下に質問します。

Q8 : 実態を欠く、虚構のヒートポンプを推進した弁償として、市場に出回った冷媒フロン、いわゆるフロンバンクの回収対策についてどのように考えますか(自己資金によるフロンの買い取りなど)、御社の方針をお聞かせください。

Q9 : 表示性能に満たない製品を購入した消費者に対して、どのように弁償するのか(金銭賠償や、表示どおりの性能が発揮される製品への取り替えなど)、方針をお聞かせください。

Q10:  (財)ヒートポンプ・蓄熱センターが6月8日、ヒートポンプの高性能化、普及拡大で大きな経済効果とCO2の大幅削減が期待できるとの報告書を発表しました。報告書では、冷暖房や給湯がすべてヒートポンプに変われば1億4000万トンの削減可能性があるとしています。こうした削減PRに対してどのようにお考えですか。また、御社としてどのように関与する予定でしょうか。

★その他、本件に関して何かコメントがあればお願いします。



<公開質問状送付先>(各社社長宛でお送りしております)
三菱重工業株式会社
株式会社日立製作所
ダイキン工業株式会社
三菱電機株式会社
株式会社東芝
三洋電機株式会社
パナソニック株式会社
シャープ株式会社

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